欧米諸国の6〜8倍という説も。。ダウン症リスク軽減に有用な葉酸摂取

 

染色体の異常によって起こる先天性疾患であるダウン症。

 

顔つきの際立った特徴、身体機能の発達遅延や虚弱体質が特徴的で、軽度の知的障害を伴うケースもあり、子供の成人後、独立や社会的困難が予想される状態に。。

 

ダウン症は、妊娠の初期、あるいはそれ以前にパパ、ママが葉酸をしっかりと摂取しておくことで、発症のリスクを軽減することができるとされています。

 

こちらでは、実際、葉酸のどのような効能によりダウン症発症率を軽減できるのか、ダウン症を取り巻く背景と一緒に見ていきたいと思います。

 

ダウン症発症の主な原因について

 

そもそも、ダウン症はどういった経緯で発生するのでしょうか?

 

ダウン症は、体細胞の21番目の染色体異常が原因で発生しますが、染色体異常は、主に精子、卵子が形成される際の細胞の分裂異常、または、受精卵が子宮に着床してからの初期分裂の異常によって起こるものです。

 

もともとの精子、卵子がまれに生じる奇形であったり、古くて状態の良くないものであればこの確率が上がるのですが、一般的には加齢による精子、卵子の質の低下が考えられるため、パパ、ママが高齢であるほど赤ちゃんのダウン症発症リスクが上がるとされています。

 

ただ、若いパパ、ママから産まれた赤ちゃんであってもダウン症である場合ももちろんありますので、この限りではありません。

 

葉酸摂取は先天性・染色体異常リスクの軽減に貢献

 

厚生労働省は、
「胎児の先天性異常リスクを7割下げる。」
という欧米の研究結果をもとに、妊娠前後のママの積極的な葉酸摂取を推奨していますが、この根拠は、葉酸による先天性・染色体異常を防ぐ効果にあります。

 

ダウン症は、先に説明した通り、妊娠初期の染色体異常が原因となりますが、先天性異常は奇形や初期流産の原因になります。

 

余談ではありますが、葉酸の先天性異常に対する有用性を示す研究結果により、アメリカでは主食に葉酸の配合を義務付けるようになりました。

 

葉酸のどのような効能が有用とされているのか

 

葉酸は、DNAを合成する際に必要な補酵素で、一定量の充足によってパパ、ママの正確なDNA情報をコピーし、赤ちゃんに伝えることができます。

 

このことにより、産まれてきた赤ちゃんには、パパに似た部分があったりママに似た部分があったり、という微笑ましい特徴が備わることになります。

 

葉酸の不足は、DNA情報のコピーミスを招きます。コピーミスの発生は、染色体・先天性異常の直接的な原因を示します。

 

コピーミスと言うと軽い響きですが、実際、赤ちゃんの障害に繋がるとなれば安易に構えてはいられません。

 

葉酸の過度の不足は重大な問題。このような経緯から、妊娠前後にはしっかりと葉酸を補う必要があるのです。

 

日本の葉酸有用性認知度の低さ

 

昨今の日本では、ダウン症児の出生率が15年で2倍に増加していると言われたり、欧米諸国に比べてダウン症児の出生率が6〜8倍であるとも言われています。

 

原因には様々な要素があると思われますが、国民全体が葉酸の有用性をはじめ、食生活の重要性に関わる知識に疎いという背景があるのは間違いないでしょう。

 

加えて、ダウン症発症も含め、赤ちゃんの障害に関して言えば、女性にその責任が集まりがちという構図があります。

 

葉酸の摂取に関しても、一般的に妊娠初期の女性の摂取を勧める傾向にありますが、そもそも赤ちゃんは、パパの精子とママの卵子が出会って産まれる宝物です。

 

このことから、プレママだけでなく、妊活中のプレパパにも積極的な葉酸摂取を心掛けてほしいものです